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【Onlooker】~サラが見たもの~
第11章 オンルッカー……?
そうした時に、次にサラが取った行動は実に意外なものとなる。少なくとも、黒木を驚かせたという意味においては、そうに違いなかった。
「俊くん……そんな顔しないで」
「お、お前……?」
思わず目を見張った黒木は、俄かに自分の下半身へと顔を近づけてゆくサラの姿を不思議なものとして眺めていた。
そうして――
「ごめんね」
「なんで……お前が?」
どう考えても謝るのは自分の方だと、そう思っていた黒木はそれがサラの気遣いと感じて、自分の中で増大する情けなさを抑えきれずに奥歯をギリリと噛み締める。
だが、サラの言葉は単なる気遣いとは違った。
「本当はこんな風に、この時を迎えたくはなかったよね?」
「わかってたことだ。今更、文句なんて言えねーよ」
「ううん」
サラは、ゆっくりと首を横に振る。
「私は俊くんに、余計なものを背負わせてしまってる。だから、ごめん」
そう言って、再び謝罪を言葉を発したサラの唇が、射精したばかりの黒木の陰茎へと迫り――そして。
「バ、バカ!」
――ピト。
「あっ……」
サラの舌先が、その突端に触れた。