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【Onlooker】~サラが見たもの~
第11章 オンルッカー……?

 そのまま暫く、サラの初めての口での行いに身を委ねた後で――。


「もう……いいから」

「え、なに?」

「だから、それ……もう、やめてくれと」


 仰向けになって脱力した黒木が、片手で両目を覆いながらそう言うのだが。


「言ったでしょ。私は別に無理して、こうしてるんじゃないって。だから、遠慮なんてしないで――」


 くちゅ、くちゅ――。


 と、サラは見よう見まねで、黒木のものを口に含み、そこに緩やかな上下動を加えた。

 すると――


「違う!」


 突如として身体を起こし、黒木が大きな声で言った。


「……?」


 サラは驚き股間から口を離すと、黒木の顔をきょとん見上げた。


「このままされてたら、また俺だけが気持ちよくなっちまうだろ」

「あ――!」


 言われて、サラは気づく。さっきまで自分の口の中にあった黒木の男の箇所は、ぴくぴくと脈打って今にもはちきれんばかりだ。

 それを改めて見つめ、そっと右手で撫ぜるように触れる。


「その……こうなるのって、感じてくれてるってこと?」


 やや高揚した顔で、そう訊かれた黒木は――


「まあ……一応」


 自身の示した反応に対し、バツが悪そうに顔を背けた。

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