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【Onlooker】~サラが見たもの~
第11章 オンルッカー……?
それに対し、サラは――
「あはは。初めてなのに、私って結構上手だったり?」
と、無邪気にそんなことにを喜んでいる。
しかし――
「いや……正直言って、ドヘタ。変にこそばゆいと思えば、たまに歯が当たって痛えし……」
「な、なにも……そんな言い方しなくても……」
「だって、事実そうだから」
そうあっさりと言われたサラは、少しムッとして。
「じゃあ、どうしてこんなに大きくしてるの? さっきは、感じたって言ったくせして!」
すると、黒木は宥めるように肩に手を置き、今度はサラの身体をそっとベッドに横たえた。そうして、その顔を上から見つめて。
「だから――そういうことじゃ、ないんだろ」
「え?」
「お前ってさ……反則だよ」
囁きかけた黒木は――
『この愛しさが、止められない』
さっきの言葉と、今の眼差しを――自らの心に収めた。
そうだ。黒木はそのサラの想いにこそ、応えたいと感じているから。
「俊……くん?」
「ああ、だから今度は――」
言いながら、黒木はサラの裸を初めてゆっくりと見渡し。
「優しくもなく、器用でもない――そんな俺のことも、感じてくれよ」
「あっ……!」
サラの首筋へ、黒木の顔が沈み込んだ。