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【Onlooker】~サラが見たもの~
第12章 エピローグ

 すると今度はサラの方が、一瞬ちょっとだけ驚いたような顔をして――それから。


「私の好きなように、してくれるの?」

「ま、今更――こだわることでもねーし」


 と、黒木は顔を背けて周囲を見渡すと、どうでもよさそうにそう答えた。

 その涼し気な横顔をじっと見つめ、サラは――


「さっき、名前で呼んだね」

「……?」

「”サラ”――って」

「だから、なんだよ?」

「だってさあ。いつもは“お前”とか、適当なんだし。ちゃんと呼んでくれたの、今が初めてだよ」


 それだけのことが嬉しそうに、穏やかににっこりとほほ笑んでいた。

 一方そんな顔を向けられた黒木の方は「ちっ、調子が狂うな」とでも言いたそうな顔であるけど、それでも少し照れた様子である。

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