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第2章 結婚前

両親のすすめるまま、お嬢様短大へ進学。

卒業後は、バス会社に就職。



仕事は楽しかったけれど。

肉体的にも、精神的にも、キツイ仕事のためか、
１人、また１人と辞めていく中で、

――いつしか私は、
指名をもらえるバスガイドに成長していった。



そんなとき
ふと不安を感じるようになった。

お客様から見れば、
わたしは「ちっちゃくて、若くて、可愛い女の子」なのだ。


けれど……
もし、この中の「若い」という要素がなくなったとき
果たして今までと同じように
お客様は喜んでくれるのだろうか？


そんな不安を抱えながら仕事をしていたある日


私は運命を左右する人に出会った―――。