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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第7章 京都の彼…出逢い
2時間の道のりが
こんなに遠いなんて
思ったことなかった。
帰る道すがら
どうしても彼の顔を思い出して
悲しくなってしまう。
せめて
もう少し近かったら良かったのにな……。
家に辿り着いてから
彼にメールを送った。
「只今、無事に到着しました!
今度逢うときは
ヒゲ剃ったげるから
覚悟してなさいね(笑)」
暫くして
返事が来た。
『このヒゲが
俺のチャームポイントなんやで~
しっかし、おまえは
なんや台風みたいな奴やなぁ
もう無茶はしたらあかんでぇ
てか、おまえ
年齢、嘘ついてんのちゃうかぁ?
なんや若く見えたぞ(笑)』
嬉しいことを言ってくれる。
そうやって
ますます私は
彼に惹かれてしまうというのに。
「実年齢と見た目年齢は
違ってても当たり前やんか(笑)
それより、約束守ってよね?」
『わかっとる
なんとか都合つける
ほな、帰るし
また夜にな!』
彼は
昼の仕事のほかに
夜もバイトをしていて
その仕事中だけが
私とメール出来る時間だった。
家では良きマイホームパパなんだと思うと
つい嫉妬してしまう。
そんなことを考えても
どうしようもないのに…。