この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第8章 京都の彼…初デート
それから1ヶ月くらいが過ぎた
ある日のこと。
彼からのメールには
約束をしたデートのことが書かれていた。
『次の日曜日
お前、家出れるか?
亀岡あたりで
メシでもどうや?』
幸いなことに
主人は出張の予定。
亀岡を選んだのは
2人の距離の中間点でもあり
お互いの知り合いに
見つかりにくいからとゆう理由だろう。
「マジで~っ?
おごってくれるん?」
本当は
そんなことは
どうでもよかったんだけれど。
ただ彼と
一緒に過ごせる時間が持てるだけで嬉しかった。
『当たり前や!
レディーファーストやで
ちゃんとエスコートしたるから』
こうゆう恥ずかしいセリフを
戸惑うことなくメールに書いてくる彼。
それはどんな媚薬よりも甘く
私を酔わせてくれた。
それから日曜日までの数日間。
私は仕事も手につかないくらい
ソワソワしっぱなしだった。
もうすぐ
また彼に逢える。
そう思うと嬉しくて
つい笑いがこみ上げてしまう。
「とうとう明日やで
ドキドキしてきた
何着て行こか悩むわ~」
『あほかっ!
そないドキドキせんでも
服着とったらええねん
けどひとつだけ
リクエストがある
ミニスカート履いてこい(笑)』
思わず笑ってしまった。
彼にあるのはスケベ心で
下心ではない。
そんなちっぽけなリクエストなんて
すぐに叶えてあげる。
私はそれ以上のことを
期待しているのだから…。