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閉じ込められた部屋で夫は
第4章 出会い ~回想~
~男side~
ずっと連絡が取れなかった友貴子が俺の家に姿を現したのは、日曜日になってからだった。
ドアを開けるとひどくやつれた友貴子が立っていた。たった2日会わなかっただけなのに、友貴子は別人のようだった。
「友貴子!ど、どうしたの?」
「……」
無言の彼女が抱きついてきた。俺は、彼女を優しく抱き、ドアを閉めた。
俺は、友貴子に何があったか聞かなかった。友貴子もそれを望んでいないと思ったからだ。友貴子はその晩、うちに泊まった。彼女はずっと泣いていた。
翌日、彼女は会社に辞表を提出した。有給を全部使い、会社へは一度も行かなかった。
引き継ぎなどもあるだろうに、それが認められたのは彼女に何かあったからだろう。そしてそれは会社側が友貴子に強く出られないようなことだ。
その後、風の噂で友貴子が関わっていたプロジェクトが頓挫したこと、上司がクビになったことを耳にした。上司の名は黒井というのもそこで知った。
友貴子としては、あれだけ頑張って取り組んだプロジェクトがダメになるのは望んでいないはずだ。俺は、彼女にプロジェクトのことが伝わらないように気を付けた。ただ、聡明な彼女が果たしてそれを知らないままかどうかは分からない。
一つ変わったことと言えば、友貴子が≪屈曲位≫をせがむようになったことだ。奥まで突くような感覚がいいらしい。まぁ、これは大したことではないと思う。
そして、いろいろなことが変わったが、結局のところ、俺たちは結婚することになった。
ずっと連絡が取れなかった友貴子が俺の家に姿を現したのは、日曜日になってからだった。
ドアを開けるとひどくやつれた友貴子が立っていた。たった2日会わなかっただけなのに、友貴子は別人のようだった。
「友貴子!ど、どうしたの?」
「……」
無言の彼女が抱きついてきた。俺は、彼女を優しく抱き、ドアを閉めた。
俺は、友貴子に何があったか聞かなかった。友貴子もそれを望んでいないと思ったからだ。友貴子はその晩、うちに泊まった。彼女はずっと泣いていた。
翌日、彼女は会社に辞表を提出した。有給を全部使い、会社へは一度も行かなかった。
引き継ぎなどもあるだろうに、それが認められたのは彼女に何かあったからだろう。そしてそれは会社側が友貴子に強く出られないようなことだ。
その後、風の噂で友貴子が関わっていたプロジェクトが頓挫したこと、上司がクビになったことを耳にした。上司の名は黒井というのもそこで知った。
友貴子としては、あれだけ頑張って取り組んだプロジェクトがダメになるのは望んでいないはずだ。俺は、彼女にプロジェクトのことが伝わらないように気を付けた。ただ、聡明な彼女が果たしてそれを知らないままかどうかは分からない。
一つ変わったことと言えば、友貴子が≪屈曲位≫をせがむようになったことだ。奥まで突くような感覚がいいらしい。まぁ、これは大したことではないと思う。
そして、いろいろなことが変わったが、結局のところ、俺たちは結婚することになった。