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閉じ込められた部屋で夫は
第5章 幕間 2.
~男side~
閉じ込められた部屋で、俺の頭の中を黒井龍蛾の名前がぐるんぐるんと回る。
(……たしか、社会人時代の友貴子に何かした男が黒井龍蛾!そして、俺と友貴子を恨んでいるはず……それがこの事件の動機じゃないか?)
いつの間にか手が汗でびっしょりになる。暑いからだけじゃない。この事件の核心に迫っていると思ったからだ。
(黒井にとって、友貴子は失脚させられた憎き相手。そして、俺は友貴子を止めなかった憎き相手の相棒ってことか。つまり、この事件は俺と友貴子への復讐?)
そこで、俺は恐るべき事実に気付く。
(直接関わっていない俺ですらこの仕打ちなら、友貴子に対する報復はこんなものではすまないんじゃないか?)
「ふ、ふざけるなッ!」
俺は力の限りドアを叩く。何度も何度も叩き続ける。
閉じ込められた部屋で、俺の頭の中を黒井龍蛾の名前がぐるんぐるんと回る。
(……たしか、社会人時代の友貴子に何かした男が黒井龍蛾!そして、俺と友貴子を恨んでいるはず……それがこの事件の動機じゃないか?)
いつの間にか手が汗でびっしょりになる。暑いからだけじゃない。この事件の核心に迫っていると思ったからだ。
(黒井にとって、友貴子は失脚させられた憎き相手。そして、俺は友貴子を止めなかった憎き相手の相棒ってことか。つまり、この事件は俺と友貴子への復讐?)
そこで、俺は恐るべき事実に気付く。
(直接関わっていない俺ですらこの仕打ちなら、友貴子に対する報復はこんなものではすまないんじゃないか?)
「ふ、ふざけるなッ!」
俺は力の限りドアを叩く。何度も何度も叩き続ける。