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閉じ込められた部屋で夫は
第6章 本番
2.
ペタン、ペタン、とトカゲのように這い寄る黒井。手を着いて進む度に粘着的な音がするのは、手のひらにベットリとついた腐汁と膿のせいである。
おぞましき手のひらで身体中をまさぐられる未来を想像し、友貴子は背筋が凍りついた。
「い、イやッ!来ないで!」
出来る限り遠ざかろうと暴れるが、淡雪色の豊乳をぷりんぷりんと揺らすだけで拘束を抜けることは出来ない。
その間にも、腐臭を撒き散らしながらゆっくりと近づいてくる。白濁りの眼球がぐりんぐりんと揺れ動く。口からは、 だらりと舌がこぼれ落ちている。舌を通じて腐汁が床に滴り、なめくじのような跡を作っていた。
ギィィィ……
友貴子のベッドに手がかかった。
「やめてッ!……こ、来ないで、お願いッ!」
友貴子の裸体を見て、無表情なはずの腐乱死体が微かにいやらしい笑みを浮かべたように見えた。
ペタン、ペタン、とトカゲのように這い寄る黒井。手を着いて進む度に粘着的な音がするのは、手のひらにベットリとついた腐汁と膿のせいである。
おぞましき手のひらで身体中をまさぐられる未来を想像し、友貴子は背筋が凍りついた。
「い、イやッ!来ないで!」
出来る限り遠ざかろうと暴れるが、淡雪色の豊乳をぷりんぷりんと揺らすだけで拘束を抜けることは出来ない。
その間にも、腐臭を撒き散らしながらゆっくりと近づいてくる。白濁りの眼球がぐりんぐりんと揺れ動く。口からは、 だらりと舌がこぼれ落ちている。舌を通じて腐汁が床に滴り、なめくじのような跡を作っていた。
ギィィィ……
友貴子のベッドに手がかかった。
「やめてッ!……こ、来ないで、お願いッ!」
友貴子の裸体を見て、無表情なはずの腐乱死体が微かにいやらしい笑みを浮かべたように見えた。