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私は女優よ!
第5章 腐っても人間なんだよ

愛人の真壁慎吾によると、三宅環は夫の借金を返済する為に、スーパーでレジ打ちのパートをしていた。
ある日のパートの帰り道、街中で彼女にAVのスカウトマンが声を掛けた。
当時、彼女の時給980円。
足を棒にしてフルタイムで働いても、たかが知れていた。
どんなに働いても、夫の事業失敗で抱えた数千万円の借金には手が届かず、途方に暮れる毎日だったようだ。
早く借金を全額返済し、身軽になりたい気持ちが彼女の切なる願いだったのかもしれない。
モザイクを入れる事を条件に、素人モデルとして、その業界に足を踏み入れてしまうほど、切羽詰まっていたんではないかと真壁慎吾も証言した。

