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私は女優よ!
第5章 腐っても人間なんだよ

三宅環の初AVの相手役が真壁慎吾だった。
「初めて環を見た時、早く裸にして服従させたくなるほどいい女で、今日の仕事はラッキーと思いました。
それくらいゾクゾクするほどの美人で、モザイクをかけるのが勿体無いほど上等なルックスの女だった。
品があるっていうのかな……。
美人の上にプライドも高そうで、こんな女がカメラの前で、今日会ったばかりの俺に抱かれて、全てを曝け出すって考えただけで興奮したんですよ。
設定は、街で声を掛けた奥さんをラブホテルに連れ込んで、焦らしながら最後にはヤッちゃう、AVではありきたりな設定なんだけどね。
現に環に声を掛けたベテランのスカウトマンが、『街で上玉拾ってきたから、上手くやれば、熟女系の売れっ子女優になるかもな……』って、吹聴して回るくらいだから、それくらい期待された女優だったんですよ。
実際、服を脱がされて、恥じらう姿や声、裸自体も色っぽくて、モザイクなのが残念なくらい。
俺もAV男優していて、いろんな女優の相手をしてきたけど、環には本気で感じたし、演技以上の気持ち良さで……どうしょうもないくらい惹かれていった。
でも、彼女は全てが終わるとガクガク震えて泣いたんだ……」
目の前の真壁慎吾は私にひとつひとつ、三宅環の事を正直に話す。
私は、弁護士という立場を忘れて聞き入っていた。
正直に言えば、そそる話だったからだと思う。
女として、三宅環を見るならば。

