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ヒロイン三国ファンタジー
第6章 6 中原逐鹿
狩りでの出来事を思い返し憂いているところへ献帝からの呼び出しがかかる。失礼のないようにと急ぎ身支度を整え朝廷へ参ると、珍しく曹操はいないようで献帝の私室へと呼ばれる。
「おお、皇叔。よく来てくれたな、さあさこちらへ」
「これは陛下。ご機嫌麗しゅう」
「挨拶など良い」
献帝は玄徳の手を引き奥へと招く。人払いされており誰もいない私室は寒々しい。
「皇后さまはおられないのでしょうか」
「ん。下がらせておる。ところで、今日は恥ずかしいところを見せてしまったな。そなたに良いところを見せたかったのだが」
「いえ、それよりも、曹操殿のおふるまいには驚いてしまいました」
「ああ。孟徳は朕に対しては懸命になりすぎて熱くなる傾向があるのでな」
「は、はあ」
玄徳はてっきり曹操が献帝を利用し、そのことで彼が傀儡として苦しんでいると思っていたが実際は曹操を慕っているようだ。
そのことがまた玄徳には危機に思えてしょうがなかった。
「おお、皇叔。よく来てくれたな、さあさこちらへ」
「これは陛下。ご機嫌麗しゅう」
「挨拶など良い」
献帝は玄徳の手を引き奥へと招く。人払いされており誰もいない私室は寒々しい。
「皇后さまはおられないのでしょうか」
「ん。下がらせておる。ところで、今日は恥ずかしいところを見せてしまったな。そなたに良いところを見せたかったのだが」
「いえ、それよりも、曹操殿のおふるまいには驚いてしまいました」
「ああ。孟徳は朕に対しては懸命になりすぎて熱くなる傾向があるのでな」
「は、はあ」
玄徳はてっきり曹操が献帝を利用し、そのことで彼が傀儡として苦しんでいると思っていたが実際は曹操を慕っているようだ。
そのことがまた玄徳には危機に思えてしょうがなかった。