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人魚島
第6章 早坂先生と恋人美沙
訝しがりながらも咲子に腕枕してしまう情け無い僕。

『はぁ、疲れたけん、寝るよ』

目蓋を閉じて巨大な乳房を上下に揺らしながら鼻呼吸し、早々に眠りに付く咲子。
僕はゆっくり邪魔にならぬ様に上体を起こした。
そして夏休みの宿題を片付けるべくシャープペンシル片手に中3夏休みと記された宿題を片付け始める。
不意に輝く箱に気付き顔を上げればデスクに虫カゴが鎮座している事に気が付いた。
中を見て僕は吐き気をもよおした。
蛍にシャープペンシルの芯が突き刺さって腹を輝かせていたのだ。
あまりにグロテスクさに顔を思わず背けた。
誰がこんな残酷な事を…否、咲子他なら無い。
僕は狼狽えながらゆっくり襖を開いて廊下に出た。

『ハルくん?』

名前を呼ばれ顔を上げれば花子が立っていた。
掃除中なのかその華奢な手にはハタキがあった。

『花子…咲子は…咲子は…小動物苛めるのが好きなの?』

『しぃッ!こっちや』

手を引かれ花子の部屋に入る。

『お姉ちゃんは昔から小動物苛めるのが趣味や、生まれたばかりの子猫かて幼稚園児で殺めた位や』

幼稚園児で?
途端ブワッと鳥肌が立った。

『お姉ちゃんはオルガスムス感じるんや、虫やら猫やら苛めるとな』

そう思い返せば案内された中学校でもトンボを捕まえて羽根をもぎ取っていた。
確かにその時の咲子からは激しく愛液の香りが立ち込めていた。
確かに僅かに震えて顔を火照らせていた。
あれはイッたのだ。
僕は震えた。
咲子に恐怖し畏怖した。

『内緒やけんね、あ、鯛ありがとう、橘からやろ?早坂先生と美沙さんの柿の葉寿司と一緒に貰うから』

『ちょっと気分悪いや…』

僕は床に向かって手を付いてゲロゲロと吐瀉物を嘔吐した。

『ハルくんッ!大丈夫ッ?』

花子が背中を擦ってくれたが、どうやら間に合わ無い。
ゲロゲロと柿の柿寿司やら鯵の刺し身やらが溢れ出た。

『母ちゃんッ!母ちゃんッ!タオルぅッ!』

花子が台所に駆け出した。
しばらくして『あらあら、どないしたんや?』と三咲さんがタオル片手にやって来た。

『具合悪いらしいけん』

『晩飯食える?』

『大丈夫…です』

『歯磨きしてき?胃酸で歯ぁやられちまうけんね』

僕はゆっくり洗面所に向かい歯磨きした。
メンソール感が爽やかだ。
多少吐き気も治まった。

『大丈夫?』

花子は優しく背中を撫でる。
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