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人魚島
第8章 能力
クレジットカードを取り出し店員のボーイに突き出す『10%手数料掛かりますが構いませんか?』笑うボーイに僕は慌てて『現金で払いますよ』1万600円を出した。
レシートを返されセット代金、指名料金、巨峰代金の他に500円程ボックス席代金が加算されるシステムらしい。
早々退店すれば抱きキャバやらセクシーキャバクラの客引きがやって来て『可愛い子居るよ』とオジサンが写真一覧表をかざした。
あまり可愛く無い女の子が揃っていた。
花子や咲子の方が100倍以上可愛い。

『おら、御徒町迄歩きな』

『はい』

『鞄持てよ』

『はい』

渋々坂本さんの黒い革鞄を左手に、自分自身の鞄を右手に坂本さんに付いて行く。
御徒町の裏手に付けば上野とはまた違ったイヤらしさがあった。
ピンクっぽいネオンが爛々と輝いている。
風俗店なんか生まれて初めてだ。
人魚島の売春街の魚姫なら知っていたが、場末の風俗店は初めて見た。
なんだかゴミゴミしていて狭くラブホテルに囲まれている。
閑散としていて人気が無い。
繁盛してい無いのか、軒先には客引きのボーイが4~5人たむろしているだけだ。

『可愛い子居る?』

坂本さんがニヤニヤしながらボーイに話し掛けた。

『本番?フェラだけ?』

ボーイの方もニヤニヤする。

『本番だよ、当たり前だよな』

『僕は遠慮しときますから、坂本さんは行って下さい、僕はそこらのバーでビール引っ掛けときますから』

『馬鹿だな、次は奢ってやっから、安心しろよ?いくら?』

『3万5千円です』

『わ、高いな、安くなんねぇ?』

『3万2千円になら出来ますよ?』

『しゃあねぇなぁ、なら女の子呼べよ、ホテル待機しときゃ良いんだろ?』

『待って下さいよ、そんな馬鹿高いの払うなら帰ってオナニーして寝ましょうよ?』

『はッ?女タダで抱けるんだぞ、おら、行くぞ』

ラブホテルに引き摺られながら僕は入り口近くの102号室に通されシャワーを渋々浴びた。
やたら吐く息が熱くウイスキー臭い。
ベッドに横になれば直美とか言う35歳のおねぇさんがやって来た。
美容師だ、間違い無い。
焼けたケラチン、ドライヤーの匂いがした。

『新人の直美です』

まぁまぁ可愛い声だ。
身体もムチムチしている。

『はぁ、まぁ、座ったら?』

『失礼します』

ベッドに腰掛けモジモジする直美。
多少可愛げはある。
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