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人魚島
第10章 東京編
どうやら僕はマリファナジャンキーらしかった。
ブラックデビルを燻らせながら『行って来るけん、晩飯カップ麺啜っといてな、今夜は若社長接待やしパパからも3万貰えるけん、今夜は豪勢な晩御飯と洒落込もう』と笑いながら玄関から出て行く。
この時空間では花子には数人の愛人やパパが居るらしい。
バタンッと閉まる扉を眺め、仕方無くケントに火を近付けて吸い込む。
散らばった安定剤の袋には"篠山春樹様"と"魚沼花子様"と印刷コピーされていた。
僕も病んでいるらしい。
手掛かりが欲しくてスマートホンを取り上げれば着信履歴には大量にミケとあった。
ミケさんだ、しかし何故?
とりあえず掛けてみる事にした。
『はぁいはぁい、只今現在この番号は使われておりませぇん、番号をお確かめになって、もう一度お掛け直しくださぁいだ、馬鹿ッ!』
『ミケさん、酔ってるんですか?』
ウイスキーをとりあえず引っ掛けながら僕はミケさんに話掛ける。
『"ミケさん"ね、懐かしいなぁ、その呼び方も、なんや、忘れたんか?セックスフレンドになったうち等は春樹、ミケの呼び方ちゃうんか?』
ミケさんとセックスフレンドッ?
馬鹿なッ!
『ヤリたくて催促の電話入れ続けてたんや、新しくシナチク産や無い純粋和製のシャブ手に入ったからいつものホテルで回し打ちしようや、キメセクしよ?』
『ま、待ってよ、ミケさん、今人魚島じゃ無いの?』
『あん?ミケさん、ミケさん、うるせぇよ、ミケって呼べよいつもみたいにさぁ、あたし?池袋だよ、アンタが1年前に呼んだんだろ?』
『シャブはやら無いよ、でも話があるから会いませんか?』
どうしてこうなってしまったのか知りたかった。
ミケさんなら多少知っている筈だ。
『良いよ7時に池袋西口に来てや、迎えに行くけんな』
僕は多分新宿駅近くに住んでいる。
池袋までは山手線で10分程度だ。
まだ6時前だ、身支度をしよう。
『解りました、行きます』
『なんでまた敬語なん?薄ら気持ち悪いわ、はぁ、まぁ、良いけど、じゃあ後でね』
通話を切り熱いシャワーを浴びてヴィヴィアンウエストウッドのシャツとジーンズを履いた。
そして髪の毛を乾かし、ヴィヴィアンウエストウッドの長財布をジーンズの後ろポケットに捩じ込みライダースジャケットを羽織る。
明日はクリスマスイブだ。
ミケさんにウイスキー辺り持ってくか。
ブラックデビルを燻らせながら『行って来るけん、晩飯カップ麺啜っといてな、今夜は若社長接待やしパパからも3万貰えるけん、今夜は豪勢な晩御飯と洒落込もう』と笑いながら玄関から出て行く。
この時空間では花子には数人の愛人やパパが居るらしい。
バタンッと閉まる扉を眺め、仕方無くケントに火を近付けて吸い込む。
散らばった安定剤の袋には"篠山春樹様"と"魚沼花子様"と印刷コピーされていた。
僕も病んでいるらしい。
手掛かりが欲しくてスマートホンを取り上げれば着信履歴には大量にミケとあった。
ミケさんだ、しかし何故?
とりあえず掛けてみる事にした。
『はぁいはぁい、只今現在この番号は使われておりませぇん、番号をお確かめになって、もう一度お掛け直しくださぁいだ、馬鹿ッ!』
『ミケさん、酔ってるんですか?』
ウイスキーをとりあえず引っ掛けながら僕はミケさんに話掛ける。
『"ミケさん"ね、懐かしいなぁ、その呼び方も、なんや、忘れたんか?セックスフレンドになったうち等は春樹、ミケの呼び方ちゃうんか?』
ミケさんとセックスフレンドッ?
馬鹿なッ!
『ヤリたくて催促の電話入れ続けてたんや、新しくシナチク産や無い純粋和製のシャブ手に入ったからいつものホテルで回し打ちしようや、キメセクしよ?』
『ま、待ってよ、ミケさん、今人魚島じゃ無いの?』
『あん?ミケさん、ミケさん、うるせぇよ、ミケって呼べよいつもみたいにさぁ、あたし?池袋だよ、アンタが1年前に呼んだんだろ?』
『シャブはやら無いよ、でも話があるから会いませんか?』
どうしてこうなってしまったのか知りたかった。
ミケさんなら多少知っている筈だ。
『良いよ7時に池袋西口に来てや、迎えに行くけんな』
僕は多分新宿駅近くに住んでいる。
池袋までは山手線で10分程度だ。
まだ6時前だ、身支度をしよう。
『解りました、行きます』
『なんでまた敬語なん?薄ら気持ち悪いわ、はぁ、まぁ、良いけど、じゃあ後でね』
通話を切り熱いシャワーを浴びてヴィヴィアンウエストウッドのシャツとジーンズを履いた。
そして髪の毛を乾かし、ヴィヴィアンウエストウッドの長財布をジーンズの後ろポケットに捩じ込みライダースジャケットを羽織る。
明日はクリスマスイブだ。
ミケさんにウイスキー辺り持ってくか。