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第10章 東京編

『ローション？』

『せや７～８０㎝はあるけんな』

７～８０㎝、馬鹿な、挿入出来るのか？

『主な相手は犬やな、陰茎のサイズが人間に近い。陰茎にはコブが付いててな、一度挿れてまうと２０分から３０分膣から抜けへんのや。何回にも分けて射精する。犬だけでは無く、イヌ科の動物もコブが付いとるけん。やし、精子の味も人間とは違う。後は山羊、羊やな身体の大きさ的に運動しやすく大人しいけんな。馬は精液の放出量がかなりに多いので、フェラチオにより射精に導き、北欧やブラジルでは精液を飲むポルノ作品に使われる事がある。馬の陰茎は最大で成人男性の腕以上にもなるため、危険性が高く死亡例も多く報告されてとるけん。ポルノ映画においては作り物の陰茎を用いていることも多いんやわ』

『観た事無いや、あんなの一体誰に需要あるの？』

『主に変態セックス好む輩やなぁ、自家用の愛馬やら飼育しとる輩だっておるわ』

『しかし、馬のペニスなんか人間のフェラチオで射精するんですか？』

『する個体はするけんな』

シンイチが牧場が立ち並ぶ畦道を走る。

『古代日本では、延喜式の『天つ罪・国つ罪』に獣姦を罪とする『畜犯せる罪』が記されており、『古事記』の仲哀天皇段には『馬婚』『牛婚』『鶏婚』『犬婚』と動物ごとに細分化されとる。江戸時代に入ると、浮世絵の春画にエイを犯す漁師や、非現実的ではあるが蛸に犯される海女が描かれている。明治時代末、白瀬矗陸軍中尉率いる南極探検隊がペンギンを相手に獣姦を行っていた事が指摘されとる。ペンギンやぞ？ペンギン。勃起するか？英国海軍が大日本帝国海軍に友好の証として雌山羊を贈った所、性処理目的と知らずに食べてしまったと言う馬鹿な都市伝説もある位や、アホたれやな、有り得そうやから怖いわ。現代ではアダルトビデオのジャンルとして、撮影の為の獣姦が行われとる、需要はあるみたいやな』

『妊娠し無いのかな？』

『あん？流石にしねぇよ、さっきも言っただろ？動物との間に生まれた奇形児は画像処理した紛い物か、動物の死体繋ぎ合わせた玩具みてぇなもんだ。そもそも遺伝子の染色体が全く違うんやから、受精したって受胎迄には至らねぇよ』

『あれ、やっぱり合成処理した画像なんだ』

『ああ、当たり前だろ？豚や犬の間の子なんざ神ならまだしも人間じゃ流石に生まれねぇよ』

笑いながら禁煙パイポを吸うシンイチ。