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第10章 東京編

『獅子丸？あの神社だとかに居る守り犬の事ですか？』

僕が小首を傾げると『せや』とニヤリとするシンイチ。

『獣姦する馬鹿たれな雌餓鬼に人気なのはまず犬やな、次が豚や、豚はそれなりに飼育された若い健康な雄豚を使うんや』

シンイチが更に詳しく話す。

『獣姦とは、人間が人間以外の動物と行う性行為の事や。薄ら笑いしてまうやろ？なぁ？人間が他の種類の動物に対して性的魅力を感じる性的倒錯を動物性愛、ズーフィリア英語で Zoophilia、ギリシャ語でζώον zóon動物+ φίλειν phileín 愛する、ゾーフィリアともと呼ぶ、その歴史は長いぞ、ええか？『エジプト記』２２章１８節には"全て獣と寝る者は必ず死刑に処される"とあるけん。これはモーゼが神から授かった十戒に次ぐ契約の書として書かれとるけんな。中世ヨーロッパなどでは犬などと交合したなどとして、男性、女性とも魔女狩りにより性行為を行った動物とともに処刑されたケースもあったと言われている』

シンイチが禁煙パイポを新たに出して、開封し、唇に咥え更に続けた。

『古代インカでは、酪農家は家畜に餌を食ませるためかなり遠い地域迄草を求めて遠征したが、この仕事は男性の仕事とされ、何週間も家族とも人間の社会とも離れて生活する為、孤独を癒すために家畜の山羊やリャマで発散したと言われとる。獣姦は歴史的に宗教的戒律から禁じられて来た。けどな、同性愛などのタブーなどが解禁されている現代においては、後述のように動物虐待といった観点以外これを禁ずる社会的規範を当てはめる事は出来無い。アメリカのワシントン州じゃ２００５年に雄馬と性行為をした男が大腸穿孔により死亡した事件があってや、通称イーナムクロー馬姦事件って言うたかなぁ？後に同州では動物との性交および撮影が法律により禁止されたんや』

ニヤニヤしながら禁煙パイポを吸うシンイチ。

『一般的には人間と動物の交雑種がどちらからも誕生する事は無いと言われとるけんな。ネット上にも人間と動物の交雑種と言われる画像や記事を見付ける事はあるが、いずれも信憑性は低い。とは言え『衛生上の問題』や犬や馬のように何らかのリスクが存在する事から、性欲発散の目的で安易に動物と性交する事は大きな危険があるんや』

『馬のペニスなんか挿入出来るの？』

『あん？ああ、挿入出来るのぞ、ローション使うんや』