この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人魚島
第10章 東京編
『馬鹿だな花子給料日はまた来月頭にもあるんだよ?』笑う僕に『それでも駄目ぇ』と舌を出す花子。
花子はやたら貯金したいらしい。

『大学迄行かせたり病気になって通院したり、中学は月額15万するし、子供1人あたり3000万はするんだよ?』

花子が息巻く。

『詳しいな、何調べたの?』

『そうだよ、スマートホンで検索したり、たまごクラブに書いてあったよ?』

ニヤニヤしながら花子は続ける。

『うち等貯金無いけん、今から貯めるよ』

花子が言うには"春樹"は毎日花子が週6で売春して稼いだ月銭240万の内日に9万をパチスロに使い込んでい為に月24万で借金返済しながらコツコツ生活していたらしい。
とんだ彼女だ。
だから、借金はあっても貯金なんか100万も満たなかった。

『寝ようか』

『うんッ』

僕等は眠りに付く。
花子がすぐさま寝息を立てる。
1月8日、豪雪。
JCHO東京新宿メディカルセンターの予約日迄後3日だ。
血液検査の結果はどうなるのだろう?
不安になりながらCartierのスーツを着込みイシコリドメを待つ。
イシコリドメに『明明後日結果が解るんだ』と告げる。

『ふぅん、再検査だよね?』

『うん、まぁね』

『きっと大丈夫よ』

『だと良いのだけど』

ペルフェクションを傾けながら僕は不安から先程から目を伏せがちだ。
そんなだらし無いホストの僕にイシコリドメは優しい。
僕の背中を撫でてくれる。
9時アマテラスがやって来る。
僕はイシコリドメとアマテラスの間を往復しながら必死に深夜2時迄働いた。
ロッカールームには先月12月のナンバーの順位がナンバリングされてでかでかと貼り出され、シンイチの汚い字でナンバーワン春と金色のマジックペンで書かれ掲げられていた。
ちょっとだけニヤニヤした。
歌舞伎町のナンバーワンホストクラブでナンバーワン、つまりは歌舞伎町のホストでナンバーワンって事だ。
おでんをローソンで買い込み花子になんとなくマスカラを買ってやる。
急いで帰宅し、早々に『騎乗位攻撃ッ!』だ。
花子が抱き付いて押し倒して来たからだ。

『おでん買って来たよ?冷め無い内に食べてしまおうか?』

『うんッハルくん辛子いる?』

『ああ、いるよ?』

辛子を大量投入し、大根をかじる。

『早く胎動来ないかな?』

『胎動?』

僕が小首を傾げると花子が教えてくれた。
/488ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ