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溶かされてみる?
第16章 刺激的なクリスマス

「…どうかしたんですか…?」
みんなの困った顔を見てあたしはそう呟く。
「恋、ここに置いてあったカクテル…」
「「「あ」」」
みんながあたしの方を見て唖然とする。

そう。その罰ゲームとやらで暁翔さんが飲まされるはずだったカクテルというのがきっとあたしが飲み進めていた甘い飲み物の正体だったのだ。

※未成年の飲酒はダメですよ!皆さん真似しないように!!

「あ、これカクテルだったんでしゅか」
既にあたしは瓶ごと開けてしまっていた。
どうりで…なんか身体熱いし、ぼーっとするなって…
あたしは今、俗にゆう酔っているという状態に陥っていた。

「恋お前…」
「あっくん可愛い〜」
目の前で心配そうにあたしを見る暁翔さんに抱きついた。
「お、おい!恋!」
「あ、ずるい〜恋ちゃん俺も〜」
「こーちゃん〜」
あたしは皐君に抱きつき首元にキスをする。

「恋!全くあなたは!」
「とおくん〜ちゅ」
皐君からあたしをひきはがそうとする遠哉さんの頰にキスをする。

「恋ちゃんってもしかして…」
「酔ったらキス魔なのか…」
そう呟く黎泱先輩と彰さんの声はあたしには届かなかった。

「れおくん〜」
あたしは黎泱先輩に飛びつく。
「恋ちゃん、とりあえず水飲も?ね?」
「れおくんが…飲ませて?」
「な…」
お酒のせいで潤んだ瞳を向けながらそう黎泱先輩に言ったせいか、目の前で固まる黎泱先輩。

「ストップ。おい恋、お前とりあえず水浴びてこい!」
その間に割って入った律先輩があたしにそう言う。
「りっくんも一緒に入る…?」
「はっ!?」
律先輩の腕に手を絡ませ見つめながらあたしはそう言った。
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