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溶かされてみる?
第16章 刺激的なクリスマス

「れおく…ん…?」
熱さで頭がぼーっとしつつも、目の前に来た黎泱先輩を見つめる。

「あーあ…そんな顔しちゃって…」
「ん…ッあ…」
熱さのせいか目元が潤み、とろんとしたあたしの顔に手を添えながら黎泱先輩はあたしの耳元で囁く。

「おい…やめろ黎泱。」
何かを感じ取った遠哉さんがいつもとは違う口調で黎泱先輩を止める。

「ん〜こればっかりはね。みんなには譲れないかな」
「ひゃっ…!!」
そう言いみんなを挑発するように、あたしの身体に手を這わせていく黎泱先輩。

「れ…おくん…やっ…ぁ」
「そんなこと言っても説得力ないよ」
あたしの揺れる腰を黎泱先輩はさすりながら意地悪にそう告げる。

「黎泱!お前!「こんな時にでも本気出さないと〜、みんなに勝てないでしょ?」
黎泱先輩はみんなに笑みを向けているが、それはきっと笑ってない。
「れーくん」「黎泱」
皐君と彰さんは少し苛立ちを覚えたようなそんな顔をして黎泱先輩を見る。

「って事で…」「きゃッ!!」
黎泱先輩はいきなりあたしをお姫様抱っこした。
「この子連れてっちゃうからバイバイ〜他の王子様達〜」
黎泱先輩はそう言って足早にあたしを自分の部屋に連れてく。

「あ!」「おい黎泱!」
後ろで暁翔さんと律先輩の声が最後に聞こえたが、そんな声も薄れていった。


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