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溶かされてみる?
第16章 刺激的なクリスマス

あたしの思考回路はそこできれた。
「可愛い顔して寝やがって…」
眠るあたしの傍らで、律先輩はあたしの髪を撫でながら優しく手ですくい、キスをする。
「…俺もつくづく余裕ねえな」
ーそんなことを彼が言っていることも知らず…
……
「…ちゃん」
「…れ…ちゃ…」
ん…??
「恋…ちゃ…!」
「…恋ちゃん!!」
「んん…」
「起きて!恋ちゃん!」
眠るあたしの名前を呼びながら身体を誰かが揺らす。
「…こうちゃ…ん…?」
「そうだよ、もう夕方だから!ほら、起きて!」
全くねぼすけさんなんだから!とあたしの身体を必死に揺らす。
あたしの身体を必死に揺らしながら、名前を呼んでいたのは皐君だった。
「わ…わかったから…ちょっと」
「…3秒以内に起きないとキスするから」
「ええ!ちょっ…「さーん」
「こ、こーちゃ「にー」
「まっ「いーち」
「ぜー「おきるから!!」
何とかあたしはカウント以内(ちょっとオーバー)に起き、皐君の悪巧みを回避する。
「ちょっとノッてくれてもよかったのに」
「ノるって…」
「こんな堂々と馬鹿律の部屋で、しかも阿呆律の服着て寝てるなんて」
「…え」
あたしは自分の状況を整理した。
あ…そういえばあたし…さっき律先輩に…
しっしかも、いつのまにか服着てて…!
そのうえ!今の今までこの部屋で寝てて…!!!
「やだな〜俺が目の前にいるのに、他の男のこと考えて顔赤くするなんて」
「あ、赤くなんて!!」
皐君はいじけたような声を出してあたしを頰をつまむ。
「いっいひゃいよ…!こーちゃ…!」
「許さない〜」
面白がりながらあたしの頰をつまみ、上下と動かす。
「ご、ごめんなひゃ…い…」
「ふん」
気が収まったのか皐君はあたしの頰から手を離す。

