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溶かされてみる?
第18章 フクザツな乙女心

何気ない日々を送っていたあたし達に、突如なんの前触れもなく届いた手紙ー
「あ、でもこれ誠司さんからだ」
「開けてみろよ、皐」
「なんだろうな?」
みんなが家に揃ってご飯を食べている時に届いたその手紙を、皐君が先に受け取り、その後みんなの前で広がる。
「おい、それ…」
暁翔さんが何かを言いかけた途端、
「あれ、それって玖鵺とあっくんとこの…」
同じく黎泱先輩が口を開く。
「テーマパークの招待状?」
律先輩が不可解な顔をしながら手紙を見つめる。
「テーマパーク??」
あたしは状況が読み込めず、首をかしげる。
「…えぇっと…なになに…? 最近お疲れだろうから、羽のばしにみんなで楽しんでね。だって」
「えらく唐突だな…」
皐君が文を読み上げた後、暁翔さんが呆れたように呟く。
「羽のばしか!いいなそれも!」
「彰はいつも羽を伸ばしているではないですか」
「おい!遠哉!!」
遠哉さんも彰さんもそんなことを言いつつ楽しそうだ。

