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第13章 旅行

『梨花、旅行行かない？』

『美咲さんも一緒ですかー？』

『梨花と二人で行きたいんだ』


ご主人様と二人……
なんだか嬉しい。
勿論、ご主人様だから……
でも、私の中ではご主人様の
存在は何よりも大切になっていた。
だけど、それを伝えてしまったら
終わってしまうような気持ちでいた。


週末に遠出をして
コテージに泊まることになった。


『けんちゃん、週末友達と温泉
行ってもいいかな？』

『うん、行っておいで』

けんちゃんに嘘をつくのは
慣れているけど、罪悪感。
けんちゃんとかかわりのない人なら
良かったけれど、けんちゃんの会社の
社長さんだから……