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貴方だけに溺れたい
第8章  根底にあるもの

「俺からすれば、自覚してない方が不思議だと思うが、此所で初めて会った時、君は俺をどう見てた?挨拶する前ね」
「……変質者?」
「……まぁ、いいでしょう。水筒で殴ろうとしてたもんね。その時の君の目だよ。警戒してたのは当然だけど、俺は俺で身構えようとしたよ。ヤラれるとまでは思わなかったけどね、挨拶しても無視される事は覚悟してた」
「……森川さん、凄く余裕があるように見えましたけど?」
「そりゃあ、慣れてるから。こういう見た目だし、大概の人間は"デカい"って顔するからね。ましてやこんな場所で会ったら、女性なら警戒するでしょ?」
「あぁ……まぁ……でもそれは森川さんに限った事では無いし、現に森川さんはすぐに普通の人だって分かったから……」
「うん、男だから。たとえ君が水筒持って殴りかかって来てたとしても俺は止められたし、恐怖を感じる事も無い。だから余裕もあったんだよ。それと光芒が出ていたおかげで、話題も不自然にはならなかった」
「そうだったんだ……」
「そうだったんですよ。ま、俺はそんな状況だったってだけだけど、君の目はインパクトがあったんだよ。意志が強そうに見えたし、気が強そうにも見えた。ただそれ以降は、君は俯いてる事が多いし、見ようとすれば『こっち見んな』って怒るし」
「そんな言い方はしてません」
「だよね。取り敢えずこれまでの印象からすると、第一印象からは掛け離れているような気がしてた。でもまぁ……これは俺の偏見からだけど、元コギャルと聞いても意外では無かったしイメージも出来た。それからこの前話した時かな……友達の服を作ってるって話をした時、自分に厳しい子だと思ったよ。自分に厳しいって事は、意志が強い、気が強いのと同じだ」
「……」
「……忘れたか」
「あ、いえ、はい、覚えてます!」
「本当か?」
「はい。ただ……森川さん、凄くたくさん話してくれるなって思ってて……」
「……そうだな。俺、話し始めると長いんだよ……」

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