この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
貴方だけに溺れたい
第4章  秘密

「だからさぁ……」と飽きれ顔で言われる筋合いも無いけれど、葵は無言のまま頷いて先を促していた。
言いたい事はやまほどあったが、朝からこんなくだらない事で険悪な雰囲気にはなりたくは無い。

それに葵は、智之に対して苛立ちながらも、森川の"タトゥー"の話に関しては"意外性"という意味で興味はあった。

タトゥーなんて何処に入れてるんだろう?
腕?胸?背中?お尻?
あの場で森川さんは脱いだのかな?
『いい身体してますね』なんて話題で、胸筋や上腕二頭筋を見せてくれなんてせがまれて……もしかしたらシックスパックだったりして……いいなぁ……生では見た事無いんだよねぇ……。

思考が別方向に向かっていったのは、智之への対応に対して余裕があったからだろう。

「普通しないでしょ?いい大人が」
「何処に入れてるの!?」
「……このへんからチラッと見えたよ?」

肘より少し上。
シャツの捲り部分から見えたのだろう。

「その位ならファッションで入れてる人もいるでしょうよ。理由もあると思うけど」
「理由があったって、印象悪いでしょ?よく考えてよ」

お前がな。

「印象悪いの?森川さんて」

それは絶対に無い。
たぶん昼間に出会って話していなくても、悪い印象は全く抱かなかったはず……と葵は確信していた。

しかし葵の質問に対して、智之は眉間を寄せ、困惑したように首を傾げた。

「いい人だよ。ただ裏がありそうっていうか……なんか威圧的?」
「……知らないけど……」

私に聞いてどうするんだ…と言いたくなるほどまどろっこしい。
けれど"裏がありそう"とか"威圧的"なんて言われれば、早くその理由を聞きたくるのは当然の事。

葵の頭の中は疑問符と、智之に対する納得のいかない苛立ちでいっぱいだった。



/225ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ