パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 罠 ─仕掛ける─

当地での新規出店を是が非でも成功させたい経営陣が、本社から送り込んできた精鋭。

ヘッドハンティングによって他社から引き抜かれた澁谷は、経営戦略に関しても一流の見識を持っていた。
　
如何に効率よく会社を運営していくか、如何に高い収益を上げるか、それは利益を叩き出すことが最終目標の一つである企業にとって、極めて大きな課題である。

この目標を効果的・効率的に達成するために、多くの場合戦略的思考が要求される。

『戦略』とは言うなれば、目的を達するための手段。

企業の将来は、このような戦略的思考を展開できる有能な人材をどれだけ多く抱えているかにかかっていると言っても過言では無かろう。

たとえ、経営陣が立派であっても、その下で働く優秀なブレインがいなければ企業は上手く回っていかない。

逆に、トップが少々頼りなくても、ブレインが優秀であれば会社は何とかなるものである。