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Leverage Effect〔レバレッジ イフェクト〕
第3章 捕食─墜す─
白いシーツの海に身を投げ出して天井のライトを見詰める。
その横には切なげな表情で、静かな寝息をたてる澁谷。
あれから場所をベッドに移して、相手が意識を飛ばすまで貪り続けた。
我ながら大人げないと思う。
初めてお気に入りのおもちゃを手にした子供のようだ。だが、どうにも抑えることが出来なかった。
澁谷の上気した端正な顔、潤んだ瞳、白い胸に浮かぶ汗、…そのすべてが喩えようもなくエロくて美しかった。
その色香にあてられたのかもしれない。
精液と汗にまみれた澁谷の軆をお湯で絞ったタオルで拭ってやる。
白い肌にタオルを沿わせると、意識のない口許から条件反射のように吐息が漏れた。
そんなものにさえ欲情する自分に嘲笑が漏れる。
──いつもの冷静さはどうしたっていうんだ…可笑しいじゃないか。