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Leverage Effect〔レバレッジ イフェクト〕
第1章 狩猟 ─ 犯す─

何処が一番良い?
ここか、それともあそこか。

熱い内部を指で掻き混ぜながら、快感に身悶える澁谷に答えを求める。

口許が僅かに開いて抗議の声を上げるようとするが、漏れてくるのは小さな喘ぎばかり。

額に掛かったその柔らかい前髪を掻き上げて、乱れた表情をつぶさに眺めた。

不安定な姿勢でしどけなく椅子に身を預ける澁谷。

半開きの濡れた唇、苦しげな表情を浮かべて歪む眦(まなじり)。

はだけたシャツのあいだから覗く白い胸。
吹き出した汗が珠を結んで時折流れる。

そのどれもが昼間の澁谷からは想像出来ない淫らな姿。

妖しく光る肌に欲情している自分がわかる。

 
「欲しいって言えよ、擦って楽にして下さいって。突き上げて下さいって…」

「…い、や…だ……、だ…れが…」

睨み付ける瞳も陶酔に潤んでいる。
 
こんなに感じているのに、まだ、羞恥に自分を縛りつけるのか。
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