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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

「ちょっと柵の外側に立ってみる?」
「外側に?……」
危険な提案を口にしたマリオを振り返るとハッと気付いた。
「まさか、あれをしろとは言いませんよね?…両手広げて目を閉じるやつ…」
「ああ、あれ?はは…まさか、さすがにあれはもう古いよ」
古い。そうだよね、一時期は誰もが真似をしたあの映画のキメポーズ。
こんな豪華な船の船首だからこそ遣り甲斐はありそうだけど。
そう考えていたあたしの肩をマリオは突然、押していた。
「──…っ…」
あまりの驚きに声も出ない。
目を見開いて一瞬、仰け反ったあたしは自分からしっかりとマリオにしがみついていた。。。
強く抱き付いたあたしの耳元でマリオが楽しそうに笑っている。
「ははっ…そう、これこれ! 僕がやりたかったのはこれだよ」
「……しっ…信じられな…」
ほんの一瞬の恐怖でも心臓はすごくバクバク言っている。
「どう?今のしっかり撮れた」
あたしを抱き締めながら大きな声を掛けたマリオに、カメラマンは親指を立ててニヤリと笑う。
「順調だよ!このぶんなら予定より早く上がれそうだ」
カメラマンのその言葉を聞いてマリオはあたしを覗き込んだ。
「だって。と言うことで──…早く撮影を上がれたらご褒美で最終日にはデートでもして貰えるかな」
本気か冗談か──
マリオはそう口にしてウインクをした。

