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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜

日本では甘えんぼの夏希ちゃんが待っている。
できるなら予定よりも撮影を早く上がれるに越したことはないけれど──
「急にあんなことされちゃったんだから撮影早く上がれてもチャラですね」
「デートはなし?」
「なしっ!」
これでどうだ、とばかりにマリオに威張って言ってやった。
北海道での撮影といい、スタジオでの撮影といい……不意打ちはマリオの常套手段ではあるけれど。
「それは残念」
マリオは外人さんらしく肩を竦めてリアクションをとる。
余裕のある笑みを浮かべているあたり、ほんとに残念だとは思って居なさそう。。。
そんなやり取りを交わしながら、衣装を変え、場所を変え、パンフレット用の撮影は着々と進んでいく。
このぶんならほんとに早めに日本に帰れそう。
帰ったらたまには夏希ちゃんを大事にしてあげるかな。
なんて。。。
そう思いながらふっと思わず笑ってしまっていた。
病院を退院したあの日──
久し振りに思いっきり二人で抱き合った。
なににも構うことなくテーブルの上で始めた行為。そのお陰で食べ掛けの料理が散れて床もベトベト。
そんな部屋を、朝早くから物音を立てないように静かに掃除する夏希ちゃん。
こっそりベッドからあの姿を盗み見て、夏希ちゃんの底知れぬ愛を感じたわけで。
その無言の意思表示は“愛してる”なんて言葉よりももっとずっと深く、あたしの胸に刻まれていた。
今頃はまた健兄にコキ使われているんだろうな……。
愚痴を溢しながらも結局はやりきってしまう。
そんな夏希ちゃんを思い浮かべながら、あたしも次の撮影の準備に取り掛かった……。

