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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第40章 愛しい君とエンドレス・LOVE〜二人の終らない恋物語〜
「……カッコ悪…」
ズズッと鼻水吸って呟くと晶さんはなんだかそれさえも嬉しそうに見つめてくる。
「うん、そうだね」
そう言って晶さんは俺の腕にしがみつくようにして抱き付いてきた。
情けない俺が好きでたまらない。
そんな素振りでとても嬉しそうに、まるで猫みたいに擦り寄ってくる。
やっぱり思うようにはいかない──
せっかく感動のフィナーレを飾るはずだったのに……
結局はこれだ──
だから……
このまんまじゃまだまだ終われない──っ…
「もう…次は絶対挽回してやるからっ」
「うん。がんばって」
「次こそは晶さんが俺のこと好きでたまらないって泣く番だからっ…」
「うん楽しみにしてる」
「……っ…」
拳を振り上げて豪語する。そんな俺の言葉をさらりと受け流し、晶さんはずっと俺の腕に抱き付いたままだ。
二人で小さなお城への短い距離を歩く。
その二人を月の光が背中から照らしている。
何を言っても余裕の晶さん。
俺は結局この人には敵わない──
何となくそんな納得のいかない表情を浮かべていると
「貝殻のお風呂。楽しみだね」
「───……」
ポソッと呟いた晶さんに、思わず頬が緩まずにはいられなかった……。
〜おわり〜