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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第9章 愛の天秤
晶さんの果てきった表情が好きだ──
そう思いながら目の前の蕩けた顔を見つめて頬を撫でた。
「殺しちゃう?」
「……」
「約束破ったらあたしを殺しちゃう?」
「………」
尋ね返す言葉に思わず笑みが零れかけた。
かわいいから
仕方ない──
言っても聞かない人だから
同窓会に行くことは大目に見て上げるよ──
でもちゃんと戻って来なかったら……
俺が迎えに行くから──
それこそ貴女がドン引きするほど派手な登場の仕方で……
思わず驚きで脚がすくんでしまうほど派手な演出で迎えに行くから──
二度と同じ過ちを犯さないようにね……
その時は十分に思い知らせてあげる
俺の抑えきれない情熱をね……
「晶さん…」
相変わらず蕩けた表情で見つめてくる晶さんの頬を指先で撫でる。
「殺さないから安心して…」
「………」
「晶さんを殺す前にたぶん俺が死ぬ…」
「……──」
「俺、卯年だから寂しくて死ぬ…」
「……ぷっ」
「笑い事じゃないって…」
「ごめん」
上目使いで肩を竦めて詫びる。