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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第9章 愛の天秤
「俺、たぶんマジに死ぬよ?マンションで独り寂しくて泣きながら死ぬ。孤独死しちゃうよ?」
「そのシナリオはまた切ないね」
「うん、だから死ぬ前に…」
「……」
「俺、迎えに行くからね…」
「迎えに?」
「うん、ちゃんと予定どうりに戻って来なかったらね」
「帰るよちゃんとっ!次の日はバイトもあるしっ」
「バイトの為に約束守るの?」
「……あ…」
「………俺って…晶さんの中で優先順位、何番目?」
「……、い、一番だよっ」
「………」
ため息が漏れる。
「今、…明らかに順番を組み替えたよね?」
やっぱりまだまだ愛が足りない…
晶さんの“すごく好き”な気持ちと
俺の“その何万倍も好き”な気持ち──
まだまだ愛の天秤は俺の気持ちの重さが勝ってる。
いつかは来るんだろうか?…
その天秤が真っ直ぐ均等にバランスを取れる日が…
この二人の間にやって来てくれるのだろうか……
恋は突然やってくる
なんの構えも準備もしていなかった俺に不意討ちの恋を仕掛けたのは、甘えた瞳で悪戯に小さな爪を立てる無邪気なメスの仔猫──
その仔猫は可愛い女だと隙を見せた途端、化けの皮を剥がし雌の虎に変貌する──
社長──あんたの言う通りだ。
これを飼い慣らすのは本当に厄介で命掛けだよ……。