この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第10章 キャスティング

順に挨拶がされていく中、光の君の幼児期を演じる子役。
数々のCMに引っ張りだこの虎太郎が挨拶を終わらせた。
業界で活躍する子役は実に確りしている。四歳の虎太郎は今回、光の君の三歳児の役を演じる為に選ばれた。
殆どが亡き母、桐壺との回想シーンになる為に出番は少ないが、それでも平安のあの暑苦しい衣装を夏場に着て演じるってことはそこらの子供には無理な話だ。
「藤沢さん、少しの出番ですが宜しくお願いします!」
集まりが解散される中、虎太郎はトコトコと俺の傍まできてペコリと頭を提げた。
ほら見てみろ。
他力に甘えず自力で頑張って来たヤツはこんな子供でもしっかり挨拶ができる。
舞花にも見習って欲しいもんだ──
虎太郎はほぼ全員のキャストとスタッフに挨拶を済ませて控え室を出ていった。

