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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第10章 キャスティング

離れてから幾日か経つけど夏希ちゃんからのラブコールは毎日ある。
短期間ではあったけど濃密な時間を過ごしただけに、急に一人に戻るとちょっと淋しい…
しかもあたし、こっちに上京してからは友達らしい友達も居なかったし──
夏希ちゃんじゃないけど、寂しくて死んだらどうしよう…
衝立(ついたて)に隠れたテーブル席では話し込んでいた健兄がまた携帯電話を手に、電話ボックスに駆け込んでいた。
「悪い、あと三人増えるんで席を頼む」
ボックスから出て来るとカウンターまできてそう声を掛ける。
「いいよ、テーブル付けるだけだから」
あたしは隣のテーブル席を移動させて、その席を少し広めにセッティングした。

