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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第17章 疑似恋愛

スタジオでの収録もそろそろ終わりを迎えていた。

朝からずっと出っぱなし。力配分に慣れない舞花はさすがにバテて来ているようだ。

「藍原さん、カメラは回ってるから笑顔でね」


ボソッと耳打ちする。

スタジオでは常に五つのカメラが回っている。素人だと何カメに撮られているのかがわからない。

顔を向けることは出来なくてもどの角度から撮られていても気を抜いた表情は撮られてはいけない。

なんせ、誤魔化しの効かないアップでTVに映るのだから視聴者へのイメージのアップ、ダウンにかなり影響するわけで。


「──ではゲストの藤沢さん藍原さん有り難うごさいました!TVの前の皆さん、再来週の月曜夜10時からスタートの“──光の君〜上弦の目眩〜もう一つの源氏物語──”宜しくお願いします!よゐこは見ないようにね〜」


番宣でゲスト出演した番組の司会者が最後にもう一度新ドラマの宣伝をしてくれる。

濡れ場だらけのドラマな為に、番宣にでる度に

“よいこは観るな”

このフレーズがお決まりになっていた。

一仕事を終えて舞花を送るという楠木さんの車には乗らず、俺は急ぎでタクシーを拾い自宅に直行する。

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