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第29章 ビーストセックス

「バカはどっち？ 行くなっていう食事に他の男と行ってっ…挙げ句、気持ちが揺れたなんてふざけたこという人誰っ!?──…っ…ほんとにムカつくっ！…」

「………」

なんだか素に戻ってきた夏希ちゃんが思い出したようにキレ始めていた。。。

夏希ちゃんはあたしの手に指を絡めて握るとその甲に唇を押し付ける。

「誰にも渡さない──…」

押し付けた唇から熱い息が漏れる。

「すごいスキっ…愛してるっ…ぜったい離さないっ…」

きつく目を閉じて押し付けたままの唇から束縛の愛をぶつけてくる。

夏希ちゃんはそのままゆっくりと猛りで膣の中を舐めるように柔らかく動かしてきた。

「はぁっ…晶さっ…」

キスをしていた手を離して頬を愛しげに撫でてくる。
「他のヤツによそ見なんかしたら俺、泣くから…」

「………」

夏希ちゃんは濡れた瞳をあたしに向けた。
どうやらあたしを好きだって感情に支配されると夏希ちゃんは素に戻っちゃうみたいだ。

ニヒルな痺れる男の影はもう何処にもない──

その代わり目の前にはあたしのことが好きで好きでたまらない…

熱に溺れた熱い瞳の夏希ちゃんがいる──。

夏希ちゃんは溺れたままの表情であたしに唇を重ねた。

繋がった下半身と同じ様に唇も深く交わる。

揺れ始めた腰は口腔をまさぐり合う動きと同じように滑らかに熱くて濡れた中を這い回りクチュ──と、甘い水音を奏でた。