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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第6章 喫茶「和らぎ」

「あの、あれだ…晶の親戚んとこのタレント…」
「藤沢聖夜…」
名前がいっこうに出てこない様子のマスターに代わってあたしが言った。
「それだそれっ!」
「マジで!?」
あまりジロジロ見るのも失礼だと思いながら高田さんはチラチラと横目に確認している。
「ここらへん良くくるのかな?来たの初めて?」
「ああ、たぶん初めてだと思う…」
高田さんに聞かれてマスターは応えた。
「やっぱ芸能人だと地味にしててもなんか違うな」
「はは、独特なオーラがあるんだろうな。向こうは晶の顔、知ってるのか?」
「知らないよ、芸能事務所に行ったこともないしまず芸能人自体に合ったこともない」
取り合えず軽くシラをきった。
前回のスキャンダルのせいで叔父宅に身を寄せてることは一応内緒。
一緒に住んでるなんて知れたら大変なことになる。
「色紙あったかな?…晶、サイン貰ってくれるか?」
マスターは棚を探り始めた。
「やっぱないな、はは!普段、芸能人がくるってことないからあるわけないか?──晶、コンビニ走ってくれ」
「サイン欲しいの?」
「ああ、店に飾る。藤沢くらいの人気タレントなら飾って宣伝になるからな」
「…なる…いいよ、お願いしてみる」
子役の頃はよく叔父が──
“うちの聖夜がよくやってくれてる”
なんて実家に帰省する度に口にしてたのは微かに覚えてるけど……
「………」
そういや夏希ちゃん一度だけ健兄に連れられて実家に着たことあったよな?
あたしはふと思い出していた。全てがうろ覚えで微かにしか浮かんでこないが、あたしは昔の実家を思い浮かべていた。
大人になった藤沢聖夜──
やっぱピンとこない
あたしにとっては、夏希ちゃんは夏希ちゃんであって……
芸能人としての藤沢聖夜になんの思いもわかない──
マスターはレジからお金を取り出した。
「藤沢聖夜…」
名前がいっこうに出てこない様子のマスターに代わってあたしが言った。
「それだそれっ!」
「マジで!?」
あまりジロジロ見るのも失礼だと思いながら高田さんはチラチラと横目に確認している。
「ここらへん良くくるのかな?来たの初めて?」
「ああ、たぶん初めてだと思う…」
高田さんに聞かれてマスターは応えた。
「やっぱ芸能人だと地味にしててもなんか違うな」
「はは、独特なオーラがあるんだろうな。向こうは晶の顔、知ってるのか?」
「知らないよ、芸能事務所に行ったこともないしまず芸能人自体に合ったこともない」
取り合えず軽くシラをきった。
前回のスキャンダルのせいで叔父宅に身を寄せてることは一応内緒。
一緒に住んでるなんて知れたら大変なことになる。
「色紙あったかな?…晶、サイン貰ってくれるか?」
マスターは棚を探り始めた。
「やっぱないな、はは!普段、芸能人がくるってことないからあるわけないか?──晶、コンビニ走ってくれ」
「サイン欲しいの?」
「ああ、店に飾る。藤沢くらいの人気タレントなら飾って宣伝になるからな」
「…なる…いいよ、お願いしてみる」
子役の頃はよく叔父が──
“うちの聖夜がよくやってくれてる”
なんて実家に帰省する度に口にしてたのは微かに覚えてるけど……
「………」
そういや夏希ちゃん一度だけ健兄に連れられて実家に着たことあったよな?
あたしはふと思い出していた。全てがうろ覚えで微かにしか浮かんでこないが、あたしは昔の実家を思い浮かべていた。
大人になった藤沢聖夜──
やっぱピンとこない
あたしにとっては、夏希ちゃんは夏希ちゃんであって……
芸能人としての藤沢聖夜になんの思いもわかない──
マスターはレジからお金を取り出した。

