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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第30章 バイトの王子様

ムシャクシャしながら口元に当てた拳の親指を噛む。
苛立ちが抑えられず、目を背けても耳だけは二人の会話を聞き取ろうと意識していた。
俺の気持ちを何も考えずに行動する晶さんに思い知らせたくなってくる。
鬱陶しい程の黒い感情──
小さなそれが俺の中で渦を巻いていた。
「こんばんわ!」
「──…!?」
そんな嫉妬に妬かれていた俺に明るすぎる声が聞こえた。店仕舞いを始めた店内にピンク色の作業着を着た舞花が顔を出す。
「聖夜! 撮影どうだったっ?」
「……っ…なんで舞花がくるわけ?…」
「あたしも撮影終わったとこ。車、そこに停まってるから楠木さんが呼んできてって…」
マジかよ?、マネージャーがタレントをコキ使うなよ…
舞花が来たことに驚きながらも何となく鏡越しに送られてくる視線に俺は気付いた。
晶さんが見てる──
そう思った俺の取った行動は……
やっぱり鬱陶しく黒いままだ。
「舞花…可愛いじゃんその格好……」
急に声を低めて小さく言った俺に、目を開いて舞花は顔を微かに赤くした。
苛立ちが抑えられず、目を背けても耳だけは二人の会話を聞き取ろうと意識していた。
俺の気持ちを何も考えずに行動する晶さんに思い知らせたくなってくる。
鬱陶しい程の黒い感情──
小さなそれが俺の中で渦を巻いていた。
「こんばんわ!」
「──…!?」
そんな嫉妬に妬かれていた俺に明るすぎる声が聞こえた。店仕舞いを始めた店内にピンク色の作業着を着た舞花が顔を出す。
「聖夜! 撮影どうだったっ?」
「……っ…なんで舞花がくるわけ?…」
「あたしも撮影終わったとこ。車、そこに停まってるから楠木さんが呼んできてって…」
マジかよ?、マネージャーがタレントをコキ使うなよ…
舞花が来たことに驚きながらも何となく鏡越しに送られてくる視線に俺は気付いた。
晶さんが見てる──
そう思った俺の取った行動は……
やっぱり鬱陶しく黒いままだ。
「舞花…可愛いじゃんその格好……」
急に声を低めて小さく言った俺に、目を開いて舞花は顔を微かに赤くした。

