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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第30章 バイトの王子様

「き、今日は急に予定が空いちゃって…っ…」
予定?──
予定は“家でゴロゴロ”その筈だったんじゃないのか?
聞けば余計に疑問が膨らんでいく。
「あ、藤沢さん」
「……?…」
晶さんに話し掛ける俺に気付いたマモルって奴が声を掛けてきた。
「その人はお客さんじゃないから接客しなくていいですよ」
「──……」
晶さん相手に仕事しなくていいってことなんだろうけど、恋人である俺からしたらまるで近づくなって言われた気持ちになった。
疑心暗鬼が俺に色んな感情を呼び起こす。
カメラを回すスタッフも向こうで手招いているのが見え、俺は背を向けて小さく晶さんに返した。
「……すごい気分悪い…」
「……っ…」
近くにきたマモルが通り過ぎる俺の雰囲気の悪さを感じたのか、驚いたように俺を見る。
店はそろそろ閉店の時間だ。
今日一日の働き分の日当を封筒に入れられ、それを受け取り撮影が終了する──。
カメラが止められ、今日のロケはここで現地解散。俺は待ち合いのソファを借りて、迎えにくる楠木さんを待っていた。
広い店の隅ではめちゃめちゃ楽しそうな顔を見せるマモルが晶さんに話し掛けながら髪に触れている。
その人、客じゃないけど俺の恋人なんですがっ!?
そう思いながら、恋人だってことを奴に言わない晶さんにもなんだか腹が立っていた。
予定?──
予定は“家でゴロゴロ”その筈だったんじゃないのか?
聞けば余計に疑問が膨らんでいく。
「あ、藤沢さん」
「……?…」
晶さんに話し掛ける俺に気付いたマモルって奴が声を掛けてきた。
「その人はお客さんじゃないから接客しなくていいですよ」
「──……」
晶さん相手に仕事しなくていいってことなんだろうけど、恋人である俺からしたらまるで近づくなって言われた気持ちになった。
疑心暗鬼が俺に色んな感情を呼び起こす。
カメラを回すスタッフも向こうで手招いているのが見え、俺は背を向けて小さく晶さんに返した。
「……すごい気分悪い…」
「……っ…」
近くにきたマモルが通り過ぎる俺の雰囲気の悪さを感じたのか、驚いたように俺を見る。
店はそろそろ閉店の時間だ。
今日一日の働き分の日当を封筒に入れられ、それを受け取り撮影が終了する──。
カメラが止められ、今日のロケはここで現地解散。俺は待ち合いのソファを借りて、迎えにくる楠木さんを待っていた。
広い店の隅ではめちゃめちゃ楽しそうな顔を見せるマモルが晶さんに話し掛けながら髪に触れている。
その人、客じゃないけど俺の恋人なんですがっ!?
そう思いながら、恋人だってことを奴に言わない晶さんにもなんだか腹が立っていた。

