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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第30章 バイトの王子様

「…まただ…っ…」
叩き付けるように閉めたドアを背にして強い溜め息が勝手に漏れていた。
ムカっ腹立った勢いでつい口にした言葉に自分で苦い顔を浮かべる。
勝手な言い分なのはわかっててもどうにもならない感情ってのが人にはある。
晶さんとのこれから先を一生懸命考えて、このバイトの番組だって今回決めた仕事だった。
晶さん一色に染まってこんなに動き回ってる自分が惨めでしょうがない。
悔しさに唇を噛んでドアの向こうに意識を向ければ微かに鼻を啜る音が聞こえてくる。
泣いてるんだろうか…
それは俺が怒ったことに対してなのか──
それとも舞花への気持ちを口にした俺に少しはショックを受けたのか……
このまま立ち去って本気で舞花のところに行ってやろうか──
どうせ止めないなら……
「………」
目の前のドアを開けてベッドに足を向けると布団にくるまったままの晶さんを俺は見下ろした。
「止めないならホントに行くよ、俺……」
反応のない布団の盛り上がりをユサユサ揺らす。
「舞花のとこ行くよ……」
啖呵をきったわりに我ながらやっぱり情けない──
なんとか晶さんに引き止める言葉を言って貰おうと自ら催促している。
叩き付けるように閉めたドアを背にして強い溜め息が勝手に漏れていた。
ムカっ腹立った勢いでつい口にした言葉に自分で苦い顔を浮かべる。
勝手な言い分なのはわかっててもどうにもならない感情ってのが人にはある。
晶さんとのこれから先を一生懸命考えて、このバイトの番組だって今回決めた仕事だった。
晶さん一色に染まってこんなに動き回ってる自分が惨めでしょうがない。
悔しさに唇を噛んでドアの向こうに意識を向ければ微かに鼻を啜る音が聞こえてくる。
泣いてるんだろうか…
それは俺が怒ったことに対してなのか──
それとも舞花への気持ちを口にした俺に少しはショックを受けたのか……
このまま立ち去って本気で舞花のところに行ってやろうか──
どうせ止めないなら……
「………」
目の前のドアを開けてベッドに足を向けると布団にくるまったままの晶さんを俺は見下ろした。
「止めないならホントに行くよ、俺……」
反応のない布団の盛り上がりをユサユサ揺らす。
「舞花のとこ行くよ……」
啖呵をきったわりに我ながらやっぱり情けない──
なんとか晶さんに引き止める言葉を言って貰おうと自ら催促している。

