この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第31章 愛し合ってるからこそ…

「撮影って30分? 一時間くらい?」
「まる一日」
「え!?」
あたしはニコニコして答えたママに驚きの声を返していた。
まる一日……
この状態……
カメラやライト、マイクを持ったスタッフが狭い厨房でごちゃごちゃと入り乱れる。
「まる一日……そんなにうちのマスターの撮り処ってある!?」
「ひどいな晶は…」
マスターが苦笑いしながら背後から呟いた。
「だって一日って…」
結構な時間だ。
料理する姿以外、昼を過ぎればあとは煙草吸うか珈琲飲んで寛ぐか…
そんな絵しか撮れない筈で。。。
そう疑問を浮かべるあたしにマスターが口を開いた。
「今日は厨房はフル回転で働くぞ」
「フル回転?」
「ああ、厨房見習いがバイトにくるからな! 色々教えてやらにゃならん!」
「見習いバイト?」
意気込むマスターを尻目にしながらあたしも店の準備に取り掛かると、表にいたスタッフが何やら合図を出していた。
「藤沢さんが見えました!」
藤沢っ!?……
振り向いた裏口では今朝送り出した筈の夏希ちゃんが、仕事用の笑みを浮かべてマスターに挨拶していた。

