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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第31章 愛し合ってるからこそ…

夏希ちゃんはあたしがそれを味見する姿を見つめている。
「……うん。お金取れる…」
「……っ…」
ポツリ呟いたあたしに夏希ちゃんは嬉しそうな笑みを見せていた。
黄金色の滑らかな包み具合。とろり蕩ける半熟卵のまろやかさとケチャップライスの酸味が絶妙に絡まっている。
うちのオムライスが人気なのは、食べる前にお客自らが卵を割いてその半熟感を目で味わえるからだ。
これなら春子姉に値切られることもない──
悔しいけどこれは認めざるをえなかった。
「どう?雇う気になった?」
「え?」
小さな声でそう口にした夏希ちゃんに顔を上げた。
「晶さんの珈琲ショップ厨房担当…」
「……」
「給料要らないよ…」
「………」
「晶さんがずっと傍に居てくれれば無償で働くから……」
夏希ちゃんが優しく笑いながら口にする。
思わずカメラを気にするあたしに夏希ちゃんは熊のADに向けてカットするよう仕種で伝えていた。
「ここで番組企画のバイトしたいって頼んだの俺だから、少しは融通利かせてもらえる」
「じゃ、さっきのっ…」
「あれは番組的にオイシイからダメだと思う」
夏希ちゃんはクスリと笑う。
「ん、二人仲いいな? いつの間にそんなに仲良くなった?」
マスターが次の仕込みに取り掛かりながらこそこそ話すあたしと夏希ちゃんに疑いの目を掛ける。
「そろそろ開店だぞ!」
マスターの声に急かされて、あたしは慌てて外の看板を返しにいった。
「……うん。お金取れる…」
「……っ…」
ポツリ呟いたあたしに夏希ちゃんは嬉しそうな笑みを見せていた。
黄金色の滑らかな包み具合。とろり蕩ける半熟卵のまろやかさとケチャップライスの酸味が絶妙に絡まっている。
うちのオムライスが人気なのは、食べる前にお客自らが卵を割いてその半熟感を目で味わえるからだ。
これなら春子姉に値切られることもない──
悔しいけどこれは認めざるをえなかった。
「どう?雇う気になった?」
「え?」
小さな声でそう口にした夏希ちゃんに顔を上げた。
「晶さんの珈琲ショップ厨房担当…」
「……」
「給料要らないよ…」
「………」
「晶さんがずっと傍に居てくれれば無償で働くから……」
夏希ちゃんが優しく笑いながら口にする。
思わずカメラを気にするあたしに夏希ちゃんは熊のADに向けてカットするよう仕種で伝えていた。
「ここで番組企画のバイトしたいって頼んだの俺だから、少しは融通利かせてもらえる」
「じゃ、さっきのっ…」
「あれは番組的にオイシイからダメだと思う」
夏希ちゃんはクスリと笑う。
「ん、二人仲いいな? いつの間にそんなに仲良くなった?」
マスターが次の仕込みに取り掛かりながらこそこそ話すあたしと夏希ちゃんに疑いの目を掛ける。
「そろそろ開店だぞ!」
マスターの声に急かされて、あたしは慌てて外の看板を返しにいった。

