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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第31章 愛し合ってるからこそ…

「お、手際いいな…」

マスターのそんな声が聞こえてきていた。

「料理得意か?」

「はい、結構。家で自炊します」

「それはまた…」

マスターが感心した目を夏希ちゃんに向けている。

カメラは卵を解きほぐす夏希ちゃんの手元をしっかりと映していた。

今日のランチメニューは和らぎ特製オムライス。

当店の看板メニューだ。

あたしさえまだまだ作らせて貰えない料理を夏希ちゃんは任されている。

「やばいな…教えることがない……」

呟いて苦笑うマスターがアップでカメラに撮られている。

火加減や卵の返し方。何をやらせても夏希ちゃんは軽くこなしていく…


あたしはその腕を見て少し嫉妬した。

上手い…

匠だ。

家で料理の技は何度か見た。炒飯の腕を知ってるけどオムライスはまだ作ってもらったことがないっ!

「晶、見てみろ! これが金取れるオムライスだ。ははっ!お前より上だな」

「……っ!…」

こらこら、全国放送でなんてことをっ!?…

焦って熊のADにカットするように目配せすると、あろうことか、ニヤニヤしながら手を拝むように合わせて頭を提げる。

「ははっ、俺、番組的に絶対今のは使うと思う」

笑いながらそう口にした夏希ちゃんと、キョドってカメラを探すあたしに背後から一台のカメラがしっかり向けられていた。

四つのオムライスを手早く作り、マスターがその試食を一口ずつしていく。

「うん、見たままだな」

マスターは頷くとあたしにオムライスの皿を渡した。

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