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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第32章 これがTV局

“詳しくは受けてくれてからの話になるけど…”
「………」
詳しく先に聞いておくべきだったかも…
でも楠木さんのことだ。たぶん撮影でビキニを着るなんてことは、絶対に言わず口説いてきたと思うわけで……
砂浜ってのに一瞬引っ掛かったのにな〜…
そう舌を打ちながら、あたしは本日撮影するスタジオに連れて来られていた……。
「ビキニか…」
渡された白いビキニを眺め、呟くあたしを衣装さんが笑う。
前回、ストッキングの時にもお世話になった人だ。素人だってことを知ってる分、ちょっと気の毒そうな笑みを返してくる。
ここにいる皆がビキニなら平気なんだけど…
一人だけってのがどうも気になる。
「上はシャツを羽織ってもいいって許可出たわよ」
「えっ!? うそ、ほんとにっ!?」
乗り気のしない表情の顔を綻ばせるあたしに衣装さんはコットン地の柔らかそうなブラウスシャツを手にしながら頷いた。
あらやだ、シャツ一枚身に纏う生地が増えただけであたしってなんて単純かしら。。。
なんて思いながらチャカチャカと着替えだす。
マリオはもう別室で仕度に入っていたらしくまだ顔を合わせては居ない。
足だけ撮られるあたしと違い、マリオは全身が映るわけで、メイクから髪型から…時間が掛かって当たり前だと思った。

