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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第6章 喫茶「和らぎ」

冷静に考えて見ればスカウト歴20年の楠木さんが獲物を見逃す理由はなく──

飾らぬ素材のままで人目を惹き付けてしまう晶さんを楠木さんが気に掛けるのは当然のことだ。

それは一目惚れした俺自身が確信していた筈なのに──。


俺の愛した人は間違いなく天然のダイヤモンド──



でも磨かなくていい


これ以上輝く必要も

人目に晒される必要もない

ひっそりと

他の誰の手垢も付かず俺の傍でただひっそりと輝き続けてくれさえいれば…


「まいったな…」

「ん?」

頭を抱えてテーブルのコーヒーと向かい合った俺の呟きに楠木さんが反応する。

気が狂いそうなほど愛し始めてる人なんだ──




だから誰も獲らないでいて欲しい──


“ここを出ても毎日くるからっ…”

あの時は晶さんを手離したくなくて必死でしがみついてそう言ったけど、毎日なんて到底無理な話。


休暇を終えて仕事が始まってしまえば毎日どころかほんとに滅多に逢えなくなる。

理由もなく社長の家に行けばもちろん社長にもバレてしまうし。


「まいった……」

「……?」

再び同じ言葉を呟いて伏せる俺のつむじを楠木さんは見つめた。

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