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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第6章 喫茶「和らぎ」

「ところでその唇はどこの猫に咬まれたんだ?まさか社長んとこ抜け出して女のところに行ってないよな?」
「………」
晶さんに激しく咬まれた唇はまだ微かに赤く腫れている。
楠木さんは顔を上げた俺の唇を見ながらアイスコーヒーのストローを口にする。
「あの家離れたらマスコミの餌食だぞ…」
「……」
「若いからしょうがないが少しは我慢しとけ」
「………」
「相手は行きずりの猫か?女関係は当分気をつけろって社長に言われただろ?」
「………」
「何も言わないのが立派な答えだな」
「違うよ…」
「うそつけ…」
行きずりではない…
ちゃんと真剣。
でも猫に咬まれたってのは当たってる……
楠木さんはため息をついた。
「舞花とのほとぼりが冷める前にマスコミが嗅ぎ付けたらどうする?」
「………」
それはわかってるよ
だから俺も色々考えるじゃん…
「舞花がいま、仕事が入ってきてる。女性向けの“チェンジ”って情報誌だ。ちょうど舞花の年齢層からアラサー世代に支持されてる結構人気の雑誌…」
「………」
「上手く行けばいい方向に持っていける…今回の“でっち上げ”が無駄にならなくて済むんだ……少しの間だから控え目にしとけよ…」
「………」
「わかったか?」
「俺、結婚するから」
「……?」
「たぶん、子供デキちゃうと思うし…」
「……前から関係あった女か?避妊しなかったのか?」
飲もうとしていたアイスコーヒーをテーブルに戻して楠木さんは俺を見た。

