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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第33章 ラブライフ
「これは虎太郎にあげようと思っただけだから!」

何故か夏希ちゃんはムキになって背を向けた。

どうしようか?
こんな時って、一緒にうわぁ、カワイイッ!

なんて言って楽しむべきだったんだろうか……

背を向けたままの夏希ちゃんの耳が微かに赤い。

あたしは仕方なく苦笑いして棚に手を伸ばした。

「使いにくそうだけどインテリには良さそう! 何個か買ってく?」

「───…」

夏希ちゃんは目を見開いてそう言ったあたしを振り向くと、うつ向きながら頷いた。

なんとなく、今の夏希ちゃんの気持ちがわからないでもない──

小さな頃から大人の中で仕事をしているという責任感を背負いながら育ってきている筈だから──

夏希ちゃんの部屋を見て驚いたのは、キッチン用品が充実しているにも関わらず、そこはまるで料理番組のセットのようで、生活感を微塵も感じなかったからだ。

夏希ちゃんの部屋はシンプルを通り越して余りにも殺風景だった。
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