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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第33章 ラブライフ
今までずっと、芸能界という仕事に打ち込んできた証しなのだと思う。色んな役を演じる為なのか、あの部屋には夏希ちゃんのカラーというものが見当たらない。

夏希ちゃんはたぶん、昔に経験することのなかった感情。今、初めて素のままの子供の気持ちに戻っているのかも知れない。

その姿は今まで誰にも見せたことがない、あたしだけが知ることのできる夏希ちゃんの一部だったりするのだろうって…

思うわけで。。。

二人の距離はホントに少しずつ…

縮まっているんだろうな…

二人で一緒に住む為の準備。今日は夏希ちゃんと街の中で手を繋いで初めてデートする。

すれ違い、時おり振り返る人々なんて夏希ちゃんは一切気になんてすることもなく、あたしの手を強く握っては嬉しそうに笑い掛けてきていた。

あたしを見つめる度に夏希ちゃんの瞳に“好き”が込められている──

こんなに想われてなんだか少しこそばゆい。

夏希ちゃんの愛情全部があたしに向けられている。

それは余りにも穏やかで、そして消えることのない、ましてや消すことなんて到底無理な愛情だと…

この時のあたしにはまだそこまで知りえることは出来なかった──。
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